ピロートーク

やがて性愛

クラフトボス めっちゃおいしい

クラフトボス   めっちゃ好きという話。

以上です、と言いたいんだけど、せっかくだからクラフトボスについて話します。

 


クラフトボス   めっちゃおいしい。あんなにおいしいボトルコーヒーはもう二度と販売されないのではないだろうか。あまりにわたしがクラフトボスをほめるため、友人に「クラフトボスってそんなにおいしいの?」と聞かれた。いつもの癖でわたしは大口を叩く。

「うまいのなんのって、わたしは自宅の蛇口からクラフトボスが出てくることを日々願ってるよ」「ブラック?ラテ?どっち?」そう聞かれてわたしは断言する。「右の蛇口ひねるとブラック、左をひねるとラテ」

後悔は無いと言い切ったが、これを聞きつけた人たちに、わが家の水道管を工事されて、これから米を炊くのも風呂もトイレもあらゆる水の代用にクラフトボスになってしまったらどうしよう。

別の友人に、不安をそう漏らすと「会社やめてクラフトボス屋さんになりゃいいじゃん」とアドバイスされた。わたしもそれしかないと思う。


てなわけでクラフトボスを愛飲してる。基本はブラック、おやつ代わりに飲むときはラテ。近頃、クラフトボスブラウンという新味が出るらしい。ああもう楽しみでしょうがない。わたしの中ではブラックは水、ラテはスイーツ、てことはブラウンはご飯とみそ汁くらいの立ち位置になりかねない。クラフトボス(食事)のお供にクラフトボス(飲料)となる日も遠くなかろう。

 


クラフトボスの魅力は、あの量とコスパはもちろん、味がいい。無限に飲み続けられそうな軽い飲み口。そのスッキリさは歯医者で口の中に吹きかけられるシャワーと争えるレベル。たぶんこれは良くない表現。豆が良いのか焙煎がいいのか良い水を使ってるのか???わたしにゃわからない。ただ、何もかもがうまく歯車が回り、そして、おいしい。


実家の土地掘ったらクラフトボス湧いてこねえかなと思う。たぶん出てこない。蛇口からも出てこない。雨の代わりに天からも降らないだろう。クラフトボスが欲しいなら、コンビニか、自販機か、スーパーにでも行くしかないのだ。わたしはこの現実に大いに感謝をする。なぜなら、外に出ずしてクラフトボス飲み放題になるのだとしたらわたしは家から出てこない引きこもりになってたと思うからだ。ありがとう、ありがとう、クラフトボス。おかげで社会生活を営めている。この恩は忘れない。いつまでもいつまでもクラフトボスは美味しくみんなに供給されましたとさ、こんなおとぎ話のようなハッピーエンドをわたしは心から願う。