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ピロートーク

やがて性愛

2016年上半期読書記録

タイトルどおり。余興です。

 

7月も半ばになりますので、読書記録ノートを読み返しました。これはGood!!!!正解じゃ!!!!という本について少し話します。特に良かった4冊のみ。

 

『火花』又吉直樹

言わずと知れたベストセラー。批判した方がかっこいいんだろうけれど、良かった。めっちゃすぐ読み終えた。先輩芸人神谷の発言や行動から本人がどんな視線をしているのか想像できる。ラストが人工的で不気味。(褒めてる)

お笑いの哲学とかそういうのはまあ何でもいいんだけれど、尊敬する誰かに振り回されにいくことがいかに恍惚的な行為なのかが分かる。

めっちゃ最近の芥川賞受賞作っぽい。納得した。又吉の書く、お笑い芸人関係ない物語も読んでみたい。

 

『枯木灘』中上健次

まず、裏表紙の推薦文が凄い。

「このいとおしい思い、この激情!聖と俗、性、暴力、美、労働……すべての煮えたぎる紀州・枯木灘。土地と血への愛と痛みとを人間の原型、未来の闇に探り、その圧倒的感動で毎日出版文化賞、芸術選奨新人賞に輝いた記念碑的大作。」

これだけで読む価値があると思う。ちなみに人間関係が複雑の極みなので、巻末にある家系図をたよりに読むほか読み切る道は無いと思え。(この家系図作った編集者偉すぎる)

 

『どくとるマンボウ追想記』北杜夫

この人は何書いてもうまいし面白い。天才かよ。わたしも茂吉の子供に生まれてたらこんな才能芽生えたのかよ、と自分の出自を呪いたい。「第一章 はじめての記憶」なのに一行目が「覚えていない。おどろくほど何も覚えていない。」というのも小憎たらしい(褒めてる)

マンボウシリーズ、楡家の人びとを読んでいたから楽しめたけれど、読んでいない人はいまいちかもなあとも思う。でもわたしはいつまでも褒め続けるつもり。

 

『ひかりごけ』武田泰淳

日曜日のうららかな昼間に読むものでは無い。(褒めている)「ひかりごけ」も良いけれど、わたしとしては「流人島にて」もかなりきている。海無し県で生まれ育ったため、わたしは海の匂いのする文章や、焼けつく日差しで黒くなった肌の人を描く文章に弱い。

「ひかりごけ」は北海道の洞窟の極限の寒さの中の話だけれど、皮膚の色なんかどんどん悪くなっていってるんだろうなあ、という感じが読んでいてわかる。どす黒いか青白いかどちらなんだろう。

 

おわり。

だいたい何でも読めるようになったので、おすすめの本などあったら教えてチョンマゲ。ばいびー