ピロートーク

やがて性愛

2017年下半期 読書記録

2017年下半期は、ほとんど資格の勉強に費やしたりしてたので読書はなかなかできませんでした。本棚の本を取り出して、久しぶりに読んだり、勉強の本を読んだりばかりでした。

てなわけで、初めて読んだ本で、よかったものは一冊だけ。

○昔々の上野動物園、絵はがき物語
明治・大正・昭和… パンダがやって来た日まで/小宮輝之(求龍堂

絵はがきがかわいいのはもちろんだけど、関東大震災や戦時下を動物たちがどのように生き死に、民衆に求められたりかわいがられたり、政府から扱いに困られたりしたかがよくわかって良い。

たとえば、気に入ったり心に残ったエピソード。
関東大震災後の復興中にライオンのペアをエチオピアから迎え、そのペアから生まれた二頭の乳母はブルドッグだったとか(ふたごのライオンはオスの方に“富士”メスの方に“桜”と名付けられたらしい)
キリンのペアーを育てるにあたって、冬は温めようとストーブをガンガン焚いたら、温まった空気は上に上がるので頭ばかりあったまってしまい、一年持たなかった経験が明治時代にあったので、昭和の時はその反省を生かして飼育したら繁殖や長生きに成功したこと、
太平洋戦争の猛獣処分にあたって一番犠牲になった動物はクマで、戦後に呼んだヒトコブラクダは蹄のクッション部分が固くなり歩けなくなってしまったので、獣医さんがラクダ用のクッション性のある靴を作って履かせたり。他にもたくさんあるけど、微笑ましかったり涙ぐんでしまったり。
事実を書く以上、明るい話だけではなく暗かったり悲しいエピソードもあるので、読んでてあっちらこっちら心が動かされて忙しかった。
読書できてないなぁ、もっとしないとなあ。

以上です。