ピロートーク

やがて性愛

性愛のつづきをしよう

雑誌のイマドキ女子の生活白書なる記事より。
彼氏の有無、平均給与額、平均貯蓄額、結婚したい年齢の平均値、といった中に、ピンク色の飾り文字で、体験人数、初体験時の年齢、イったことの有無、頻度、好きなプレイが書かれている。あらゆる平均値がそこには有る。これがイマドキ女子か。


ティーン雑誌にもこんな感じの記事とこんな感じのピンクな項目があったけれど、あの時は「エッチ(H)」だった。いつのまに「セックス(SEX)」になったのだろう。やってることは変わらないのに。何が変わったんだろう、わたしか?いや、うちら(対象雑誌を読んでいるであろう同年代の女子達含むわたし個人)か???

まあ いいか。やってることは変わらないんだし。


平均値よりも大切なのは絶対値だ。殊に恋愛や性事情においては。
自分が何を求めるか、何を嫌だと思うか。相手に何をしてもらいたくて何をしてあげたいか。コミュニケーションだからね、しゃーない。あるある。自分の性は他人に侵されてはならないものなので、比較より何より自分の心を大切に、相手と向き合いましょう。保健の教科書かっつーの。えへ。

 

黙れよ「頻度」と雑誌を丸め、横の立ち読みレディの後頭部をひっぱたいた。レディは倒れ、泡を吹く。わたしは少しだけすっきりして本屋を立ち去る。そんな空想をしながら本を書棚に戻した。サイドには誰も居ないので安心なされ。

 

この日記を書き始めたのは、わたしのぼんやりとした承認欲求と文章力の向上が主な目的。且つ、わたしの周りに起きた「よくないこと」も、文章にまとめてみれば、気持ち的に収まるんじゃないかしら?という期待からだ。でも、良くないことも起きなきゃ何も書けやしない。イコール。「ハッピーライフを過ごしている?」ノンノン。「そういう話しではない」。

わりとポジティブな性格なので、家族友人仕事なんかじゃあまり悩まない。やり過ごせる強さを身に着けている。ただ、恋愛だけはどうも駄目だね。どうしても、駄目だね。ちっとも書けやしない。

というのも、会えていない。「体調が悪い」と「忙しい」が重なってしまったらしい。でも来週会う約束しているし、連絡は普通にとりあっているので、特に深い意味は無いって自分では分かってる。でもね、駄目だね。この年齢にしてセックスレスですよ。あ、今分かった。エッチとセックスの違い。エッチだと、レスになった状態の時の言葉が無いね。レスになる状態を結び合える関係になったら、その行為は「セックス」になるということでいいかしら。自分ではなんか腑に落ちた。(すとーん!)

 

そういえば「エッチ」だった頃は、いつか途切れる日が来るなんて考えやしなかった。でも自分のことしか考えられていなかった。「セックス」になったら、相手のことを考えるようになったけれど、途切れる可能性も生まれたんだから。互いに良し悪しだね。詮無いね。愛しているよ、だから、燃えて死ね。

 

<やわらかく煮込み終えたら性愛のつづきをしようあかるい夜の>田丸まひる