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ピロートーク

やがて性愛

青年の詩今日も溢れ出づ

音楽を少々 思い出話

高校生の時、宮崎あおいがブルーハーツの歌をアカペラで歌っているCMが流行った。earth music&ecologyのナチュラルな雰囲気とその歌い方は妙にマッチングし、ネットでそのCMの宮崎あおいが可愛いって話題になっていると書いてあった。でも、実はブルーハーツファンのわたしは、CMや宮崎あおいに対して何かがちろちろと引っ掛かった。

 

たしか17歳の時、授業の一環で高校の近くの市民会館へ皆でお芝居を見に行った。現代の若者がなぜか太平洋戦争中にタイムスリップして特攻隊に入れられるという話だった。若者たちは最初は現代的な感覚で「特攻隊とかマジねーよ!」みたいなことを言っているがその時代で過ごしていくうちに、洗脳(?)されていく…といった話。あんまり面白くないなあ、と見ていると飛行機の訓練の場面のBGMがブルーハーツの「旅人」だった。なんで「旅人」???

「プルトニウム」という言葉のイメージから→原発→原子力→原爆→戦争という連想ゲームやってるんじゃないでしょうねえまさか。と訝しい気持ちになった。

若者たちはとうとう「お国のために!」と万歳三唱をしながら特攻機に乗り散って行った。そうしてエンディング。静かな舞台に流れるBGMは、なぜかブルーハーツの「青空」だった。なんで「青空」???

いやあこれは違うだろう、と首を大きくひねる。なんかもう言いがかりでしょ、ていうかブルーハーツをBGMにしておけばなんか上手くまとまると思ってない?だとしたらちょっと思慮が浅いんじゃないの???

愚痴りたかったけれど、隣の席の友だちはブルーハーツファンでは無かったので黙っていた。

 

今更わたしが言うことではないけれど、ブルーハーツは凄い。偉大だ。でも、なんかさあ、やかましいこと言っているってことは自分でもよ~~く分かっているんだけれど、大好きなバンドの曲を、そうやって大雑把に使われるとファンとしてはあまり良い気持ちしない、ってあるよね?そりゃあ宮崎あおいは可愛いけれど、なんか、ちろちろと引っ掛かるって気持ち。通じない?

上記のこと1,000文字弱の内容を考えていて気付いた。

 

 

「ブルーハーツ本人達は、きっとそんなこと言わないし思わない」

 そうだ、きっとそうなのだ。

ファン、という言葉はfanatic(狂信者)という言葉を略したものらしい。わたしは狂信者ではないはずだけれど、他人の姿に自分の願望や理想や考えを重ねて勝手に胸を痛めたり怒ったりするなんて、そんなのは傲慢としか言いようがありません。ああ、ドブネズミみたいに、美しくなりたい、ときってある、よね?

 

<鳳仙花の種爆ぜゆくを見つめつつも青年の詩今日も溢れ出づ>福島久男