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ピロートーク

やがて性愛

二十の夏をうつくしと見ぬ

髪は長い方が好きだし、自分としては似合うと思ってる。
髪色は茶色も黒も好きだけれど、黒から染めたことない。

 


パーマをかけたふわふわヘアーは好きだ。やわらかくて女らしくてかわいい。前に何度かかけたことあるけれど、すぐにとれちゃった。またかけたいなあ。


何かこだわりがあるの?と聞かれたら、おじいちゃんが髪は黒が一番だ茶色になんか染めるなとうるさいんだよねとは言うけれど、実はそれはそんなに気にしてない。
一度染めたらムラができることやお金がかかるとか髪が痛むとか就活を控えてるから~とかそういうことは、実はそんなに気にしてない。

 

〈その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな〉


〈黒髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる〉


どちらも、与謝野晶子の短歌。これを初めて読んだのは、たしか中三だったか、高校生の頃だったか。
15、16のわたしは二十の春とはそんなに美しいものなのかと思った。
黒髪のままでいたいな、と思った。少なくともそのときまでは。

二十の春を過ぎて、夏も半ばになってきた。先日立秋をむかえたため、暦のうえではもう秋だ。

高校生の頃は、好きな人のことばかり考えていたなあ、と思い出す。
(その人は女の子は黒髪ストレートロングが好きだと言っていた)
(別れて、高校卒業したあとに 、死ねと思いながら初めてのパーマをかけた)

 

うつくしい、美しい春は過ぎた。
十月生まれのわたしはもう二ヶ月もすれば二十一歳になる。はたちともお別れだ。
夏も残り半分、良い夏になるといいな。

 

〈ゆあみする泉の底の小百合花二十の夏をうつくしと見ぬ〉与謝野晶子