ピロートーク

やがて性愛

海がふたりのあこがれとなる

女という生き物は、好きな人と海に行きたくなる生き物なのかもしれないなと考えていたら電車を降り過ごした。まあ急ぎの用じゃないし早めに家を出ていたのでさほど焦ることもなく、逆向きの電車に乗り換える。 ほとんど暴言で、差別的な意識だけれど、まあ自…

本音までさらってくれてかまいません

きちんと会って話し合おう、だなんて話したいことあるのはそっちでしょ、お互いの問題みたいにして話を進めないでよ、と思ったけれど言葉を飲み込んで日時だけ確定させた。大体、「話したいことがある」という時に話す内容なんてろくなものでないという相場…

君こそもつと知りたきひとり

「いま言ったじゃない。セクシーって。どういう意味?」 「知らない人を好きになること」 クレストブックスから出ているジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』という短編集では「停電の夜に」という表題作が素晴らしいんだけれど、「セクシー」という話がやけにひ…

思ひ出に折り目をつけて

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、4月は? うーん、と唸った。「しゃあない?」それじゃなんか諦めてる感じ「しょうもない」やめなよ4月がかわいそう「粛々と」それだ そんな会話を交わしながら、桜並木を並んで歩いた。粛々と、四月が過ぎて行こうとして…

放火魔はぼくかも知れず

食券制のお店で食事をすると、とてもとても安心して食べられる。お財布にお金がいくら入っていようが、「今日はおごるよ」と事前に言われていようが、激安チェーンの食堂で食べていようが、食後にお会計をするシステムというだけでどこか緊張する。これには…

そのあとはなにもしゃべらず

わたし達ってどういう関係なんだっけ、といつも聞けずに終わる人がいる。 忙しい人らしいので(なんだか会社の中で偉い役職についているらしい)なかなかタイミングは合わないが、頑張ってスケジュールを組み立ててもらい時々仕事帰りにお会いする。食事やお…

恋人はいてもいなくてもいいけれど

もし俺がいなくなったら、という風に話を切り出されて「あーあ」となった。そうですね、最初の一日ぐらいは思い切り泣いて二日には吹っ切れているぐらいが、わたしの中に占めるあなたパーセントとしては丁度良いのですが実際のところどうなるでしょうね。泣…

戦争に行ってあげるわ

朝ドラが好きで、嫌いだ。 愛嬌のあるヒロイン、馴染みの良いテーマソング、良質で丁寧に作られたストーリー。毎日15分やそこらで見られるお手軽さというのもお得な感じがする。ああ、素晴らしいよ。最高だよ。日本のエンタメってやつはさ!!!と、こんな風…

恋はすみれの紫に

せっかくセットしてきた髪がぼさぼさになっちゃって、わざとらしくため息でもつこうかといじわるなをことばかり考えていたら、突然切り出された。 「この前、○○神社行ってきて」 なぜこのタイミングで神社トーク?と思うも、それで?と続きを促す。その神社…

シルクのリボンで縛ってほしい

智香ちゃんの話をしよう。 わたしの友人の一人に智香ちゃんという子がいる。雰囲気がある、なかなかのべっぴんさんだ。べっぴんだからなのか順序は分からないけれど、彼女はモデルをしている。お仕事ぶりをときどき拝見しているが、その界隈というのも奥が深…

モンスターズユニバーシティの話(仮タイトル)

モンスターズ・ユニバーシティ ディズニーピクサーの人気シリーズの最新作となって、1からファンだった私は、飛びつくように映画館へ見に行った。 絶対に面白いとは想像してはいたけれど、やはり面白い。私がアニメーションではもっとも大切であると考える…

有る程の菊投げ入れよ棺の中

中学生から高校生にかけて、友人の影響でレミオロメンのファンだった。 CDを買い、ライブに行き、歌詞や歌に思いをはせた。 レミオロメンは今、活動を休止している。よく数えてみると、活動を休止からまる4年も経っていることに気づき、正直驚きを隠せない…

わたしはあなたを見る事が出来ない

ここ数年で視力が一気に下がり、メガネを使うようになった。 といっても、わたしの言う「視力悪い」は、幼少からのメガネユーザーの友人によると「まだ甘い」らしく、わたしのメガネをかけては「自分にはこの程度の度では何も見えない」と言われる。視力が悪…

われら鬱憂の時代を生きて

オッサンとは大河ドラマが好きだ。 わたしの父を見ていると、つくづくとそう思う。人はオッサンになると(もとい齢を重ねると)、時代という自分の手ではどうしようもできないような大きな枠に惹かれるのだろうか。それとも、今生きている現在から遠いものに…

君は穢れてなんかいません

世界で一番好きで人生観を変えた詩の話。 「あたしが娼婦になったら」 あたしが娼婦になったらいちばん最初のおきゃくはゆきぐにのたろうだ。あたしが娼婦になったらあたしがいままで買い求めた本をみんな古本屋に売り払って、世界中で一番香りのよい石鹸を…

これはせつなさ

「ネコと犬ならどっちが好き?」肉と魚、夏と冬、洋食と和食、きのことたけのこ…そんな二択チョイスを延々と続けていた。 ドライブデートの帰り道、運転席のその人を退屈させないためにわたしは思いついたことをしゃべっている。こんな風に過ごせる一日は久…

あたしの冬には出口がない

好きで好きで大好きで。 バレンタインデーがあって本当に良かった。バースデー(※わたしは10月生まれ)、ハロウィン、クリスマス、お正月……と、あらゆるイベントにこぎつけては会いたがったり寂しがったり、それをなんとか繋ぎあわせてここまでやってきたよ…

愛に友だちはいない

愛と勇気だけが友達さ、とアンパンマンかく語りき。 知恵がついた小学生とかはあの歌詞に対して「愛と勇気だけが友達とかwwww」「バタコさんやジャムおじさんは友達じゃないんだwwww」みたいに笑うけれど、わたしはそのように笑う彼らを、大きな講堂にに召集…

言葉交わせば傷つけあうしかない二人

次に付き合う人は、絶対にハードボイルドな男がいい。 無口で愛情の示し方がへたでもいい。わたしが2倍喋って2倍分かりやすく愛してみせる。毎日連絡もくれなくていい。好きだなんて言ってくれなくていい。電話やメールがなくてもいつものバーに行けばあなた…

性愛は打ち消しがたく

要するに何が言いたいかというと「人のセックスを笑うな」ということだ。 松山ケンイチ主演の映画の話がしたいんじゃない。もちろんその影響を受けての発言ではあるけれど。あの映画を見たのは確か高校生のときだった。タイトルには衝撃を受けながらも松山ケ…

攫はれゆきたし

カリスマ性のある俺様少年と普通のワタシ。少女漫画によく見られる組み合わせだ。彼女の通う学校には、どういったわけか絶対的な支配力を持った生徒会があったり、圧倒的なカリスマ性を持つために奔放な言動を許される少年、アイドル活動をしながらも普通の…

雪よりも淡き光を

クリスマスは、どうするのと聞いた。ドトールはもう満席だったのでPRONTOでカウンター席に座っていた。 「今年のクリスマスって何曜日だっけ」「平日、木曜か金曜日」「仕事だね」「でしょうね」 そういうこと聞きたかったんじゃなくって、と反発しそうな気…

明日こそ死ぬ約束を

うまくいかないと互いに分かっている恋は情緒があっていいね。不思議とポジティブな気持になれたのは久しぶりに一緒に過ごせる夜だったからでしょうか。日ごろのめそめそが嘘のようにあっけらかんとした心持だった。 ふかふかの枕に背もたれ、布団の下では裸…

いますぐに君はこの街に放火せよ

「彼氏とドライブに出かけて、駐車場に車を停めようとしたけれど、なかなか空いているところがなかった。探した結果空いているのは、障害者優先の駐車場のみ。」さてあなたはどうする? Yahoo!知恵袋にはたくさんの常識しらずさんが居て、見ていてハラハラ…

人憎まねば立ち直れぬのか

「…忘れちゃえよ 悪い犬にかまれたと思って」「そんなこと言わないでよ 無神経ねあんたたち男ってじゃあ あんたは犬にかまれたことを忘れられるの?」 『河よりも長くゆるやかに』吉田秋生 性にまつわることを一言つぶやけば、あっというまにRTやふぁぼは稼…

われは珈琲でかた眼失くした

最近ちょっと、やばいんじゃないのと言われたときわたしはコーヒーに三杯目のミルクを入れているところだった。 えっ なにが と聞くと、いやほら、そういうところ、と手に持っているコーヒーフレッシュを指さされた。実はお砂糖もペットシュガー一本分入れて…

誰かを愛した季節が終わる

先月、親と伊勢旅行をした際にお土産物屋でお土産用ストラップを買ったら、レシートには携帯ストラップ、と記されていた。携帯ストラップ、なんだか懐かしい響きに感じた。 スマホを持ち始めてから数年が過ぎて、いつのまにか“携帯電話”を持っていた時間を超…

一瞬ひとはつむいて

皆が憎んでいるほど雨のことは嫌いじゃなかった。雨を見ているとなんだか誰かを許したくなるような、全てを包み込んであげたくなるような、諦めにも近いような、そんな穏やかな心もちになる。もちろんレジャーの日や、よりによって!というときに雨が降られ…

耳といふ薄き冷たき肉にまで

ピアスを空けて1年がたつ。 空けたての耳を「ほら」と見せると「おお」と言われた。耳たぶにはわたしの誕生石のローズクォーツがぽつんとはめこまれている。「きれいだ」「でしょ」「どうだった?痛かった?」「痛いも何もないわよ」 麻酔したもん、とわたし…

好意という香り燻りし

飲み会の帰りにふとスマホを確認すると、あの人もすぐ近くで飲み会中だということを知った。お互いに終わる時間帯が重なったので、駅で待ち合わせて少し話す。 「タバコ吸う人が、同席してたでしょう」と聞くと「自分以外は全員喫煙者だった」と言われた。 …

愛などと言はず

おみやげを渡したい、とのことだった。「どこ行ってたの」「福岡」「旅行?」「出張」「いいね、福岡は、食べ物がおいしいらしいね」 仕事後新宿で待ち合わせ、お茶を飲み、おみやげを受け取る。わたしでも聞いたことあるようなおみやげの定番お菓子が何種類…

そうじゃなければ妻と別れて

奥さんは、どんな人なの?と聞いた。「どんなって」ほら、顔とか髪とか背とかからだとか、どんな人「ふつうだよ」「ふつうじゃわかんないよ」口をもごもごとさせてばつの悪そうなその人に、投げかけた。 目は?「小さいかな」鼻は?「低いね」肌は?「ふつう…

たぶんゆめのレプリカだから

将来の夢、という言葉にはいまだにどきんとさせられる。 あらゆるものを卒業するたび、進路やら分岐点に立たされるたび、自分についての項目を思うたび、目の前につきつけられる。看護婦さん、ケーキ屋さん、作家、バレリーナ、お嫁さん…と職業立場の名詞が…

はじめからあとがきを読むような恋

「それでも女っていうのはバンドマンに抱かれる生き物なんスよ」という一文を読んで衝撃を受けた。 バンドマンに!?抱かれる!!!???? かつてはサブカルとくくられていたわたしだけれど、バンドマンに深く深く思いを寄せることはなかった。追っかけを…

大切の言葉は今も

突然の連絡。「ごはん食べに行かない?」に、ただ「いいね」と返した。 某駅にて待ち合わせをして、魚介系居酒屋に入る。お酒は飲まないで、おさしみの盛り合わせやお豆腐を分け合って食べた。いろいろあって、いろいろあり過ぎて、自然と口数が少なくなって…

白い手紙がとどいて

花が届いた。 最近の小さな体調不良や心のとげとげが、花を見ているだけでまあるくおさまっていくような気持ちになる。前回届いたときも、今みたいにちょっと不調が続いていたときだったなあと思いながら、花びらをいらってみる。 いいタイミングだなあ、と…

優しくなりしわれを

女の涙は武器とよくいうけれど、それ以上の凶器(狂気!MAD!!!)は男の涙だと思った。 大好きな人がいた。一緒に居るだけでお話しているだけでとてもとても楽しくて、それだけで幸せだった。いつかずっと一緒にいられたらいいな、という淡い少女のような…

硝子の弾丸を撃つ

生まれて22年、平均身長平均体重中肉中背。健やかにのびのびと育ったわたしはあらゆるものを憎んでいた。 理不尽な犯罪、動物をいじめること、すぐに充電が切れる携帯電話、平気な顔してドタキャンしてくる知人。電車で空いた席を割り込んで座ったカップル。…

君のまつすぐな愛

離任式にI先生が来るとは思わなかった。女子高生たちはきゃあきゃあ驚きと喜びが混じった声でざわめいていると、檀上に立ったI先生はあいかわらずのぼそぼそした声で話し始めた。「もう一度会いたい、と思えるような女性になりなさい」 「そう思ったから僕も…

「火よ」とあなたは教えてくれる

古代、神秘、進化、生物。そういった言葉にロマンを感じる。 恐竜や、ビッグ・バンの話、人類の進化、生き物が生き物に枝分かれしていく過程の話や図を見ていると、時間がたつのを忘れてしまうほど。これは、満天の星空を見て「自分の存在や悩みがちっぽけに…

血のうすさなど誇りいたりき

血液型占いをあまりあてにしてはいけない。 A型でもずぼらなやつはいるし、B型でも他人に気をつかってばかりで損してるやつもいる。AB型なのにテンプレートな対応しかできないやつもいた。わたしはというとО型で、まあ占いは当てはまったり当てはまらな…

「さみしさに嘘はつけない」

「あっちゃんは寂しがり屋だから」と言われてたじろいだ。「えっ」さみしがりや。わたしはさみしがりや、だったのか。 ハードボイルドにクールにキめたいと思っている身としてはだいぶショッキングな言葉だった。一人で映画も散歩も買い物もできるし、一日中…

それぞれの未来があれば

昔から約束を反故されることが多かった。 「土曜日遊ぼう、電話するね」「○○しに行こう、日曜に××駅集合で」「今度の水曜日空けておいてよ、△△に連れて行ってあげるよ」 どの約束にもワクワクして楽しみにして手帳にメモする。そして電話を待つ、駅に向かう…

だからそれだけのこと

前文を省略して話すと、俳優業で生計をたてている人と仲良くなった。芸能のことはよく分からないけれど夏に全国公開される映画に出るとか、なんとかのCMではモデルもやったとか。へえー、と飲みながら話していて、やはり映画が大好きなようで、相当詳しい様…

いまさら純潔など

果物の持つ魅力は甘さとかの味覚云々よりもみずみずしさだと何より思う。 果物のことは詳しくないのだけれど産地によって糖度とか皮の硬さとか、そういう違いってあるのかしらんって考えているうちに、いつも食後のデザートの皿は空になっている。 物足りな…

花にある水のあかるさ

はじめてはいつも緊張して楽しくて悲しい、 ことが多い気がする。あくまでも気に過ぎないのだけれど。 こんばんは、お久しぶりに書かせてもらいます。 2014年ももう終わり、わたしは来年には社会人になります。自分のありとあらゆる初体験をみずみずしい感性…

二人夕陽の中にさまよう

こんばんは、先日無事に就職が決まりました。やっと一安心のわたくしです。 この夏で愛するダーリンと付き合い始めて3年が経ち、その間いろいろなこと(といっても大したことない、幸せな日々)があったなあとしみじみ。世にも心優しいすばらしいわたしのダ…

観覧車回れよ回れ

「恋の最大の喜びはねえ…相手の手を、こう、握ることにあるんだよ」 これを言ったのは、以前の日記にもちょろりと書いた、高校生の頃の現代文の先生。女子校のクラスはこの一言を食い入るように聞いていた。誰も茶化すことなどなかった。もちろん、わたしも…

君弾くピアノハ長調となる

こんにちは、お久しぶりですあつこです ちょっと生々しいエッチな話するから、わたしと面識合ったりして、あまりそういう話聞きたくないってお方は、読まないことをおすすめします。 夏が来る前に、トレードマーク????だった????ロングヘアを切り、…

地動説おもへど信じがたきまで

久しぶりの日記です。 おしべとめしべがくっつくことを受粉と言い、そうして実ができる。同じように人間も精子と卵子がくっつくことを受精と言い、受精により女性は妊娠をする。これは保健の授業で教わったこと、だけれど、それが具体的な性交だと、わたしが…