ピロートーク

やがて性愛

愛だの恋だの

どこまでも本気でしたか

『話聞いてみると、そいついつも一人で飯食ってるんだって。やっぱり食事は家族でしないとね…』教師をやっている知り合いが「家庭環境が複雑な子」の食事事情の話を始めた。そんなことを聞いたからには黙っていられない。 「家族そろって食事をして、そこで…

相聞の歌など持たず

夜中に電話で話していた。相手は少し酔っていて、さっきまでの飲み会のことやこの前のデートの話や仕事が忙しいということについて、酔っぱらい独特の緩急つけた調子で話していた。わたしも色々話す。会話に一瞬間が生まれて、あ と言うより先に「それでいつ…

「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」

カウンター席に並んで二人で食事をしていた時に言われた。 犬を飼いたいんだよね わたしは飼ったことこそ無いけれど、大賛成した。いいねいいね、ワンちゃんがいる生活って憧れちゃう。そう言いながら、柴犬、マルチーズ、ヨークシャーテリア、ポメラニアン…

でも あれはつばさだったよ

ミサイルだか人工衛星だかが打ち上げられた朝、都内の地下鉄は止まっちゃったりして大騒ぎだったようだ。わたしは影響を受けずに済んだけれど、日本に向けてミサイル(あるいは人工衛星)が放たれて、それが首都圏の交通網に打撃を与えるなんて、規模がでっ…

君までのきょりわるじかん

わたしが今まで付き合ったりした人たちがそういう人達だったのか、それとも男とはそういうものなのか。比較対象が少ないからいまだに分からず、ただただ「ああそういうものなんだろうなあ」とだけ認識してること。彼らはなぜ恋人の家に自力のみで行こうとす…

それならばまんまとかかって

君の名は。について今さら考えている。 入れ替わりとかの謎現象や「君」じゃなければならない理由が明らかになっていないところが面白かった。 入れ替わりについては「若い頃によくある現象」と言われただけだったし。従来の漫画とかだったら瀧君と三葉は前…

燃ゆる夜は二度と来ぬゆえ

鍵を失くしたという連絡が入ったから、部屋の掃除がてら探してみるとベッドサイドにぽつんと落ちていた。ははあ、あの時に落としたんだな、と目星をつけ「あったよ」と伝えた。 「マーベル・コミック的なヒーローの飾りがついているやつでしょう」「そうそう…

恋と呼ぶなら恋かもしれない

「ワンニャンの暮らしが第一党」という政党を作って、党首を犬山猫男氏にして、それの議員秘書になったところからわたしも都知事選に出たい。だからそれまで小池百合子さんには頑張っていて欲しい。もし小池さんがなんらかの不祥事やらで都知事を辞めること…

もう誰を好きになってもかまわない

てんびん座だからね。人間関係においてフェアーであることをわたしは望み、自分にも他人にも厳しく強いるので、友人知人、恋愛相手の皆々様には大変なご面倒をおかけしているだろう。 フェアーでありたいから、出来る限り嘘をつかないし約束を守る。互いに対…

やっぱり好きと思ふなり

あっもうダメですね私たちお別れですね、と自分(とあなた) の関係に限界を感じ、少しセンチメンタルになりつつも、これからどうしようかなと考えた。そうだクリスマスプレゼント代が浮くから、その分で自分用にブランド物の良いコートでも買おう。でもそし…

はじまりとおわりは

甘いものが好きだけれど、パンケーキに多くを求めてはいない。バターとメイプルシロップか蜂蜜があれば十分最高。でも、おしゃれなカフェとかにあるパンケーキ達はいつも色々と乗っかっていて豊かで贅沢な気持にはなるけれど食べにくい。食べるのがとろいか…

やくざ死す

会社で一人残業している時に、別の部署のカッコいい先輩が来る。「頑張ってるね、大変?」と、自販機で買った飲み物を差し入れしながら聞いてくれたら、何て答えるのが正解か? 具体的でありきたりなシチュエーションを例に出して、なんかモテる友人に聞いて…

季節外れの夏の香水

夏は週末ごとにどこからか火薬の匂いがするのがいい。どこかで燃えているものを感じると、夏という字に奥行きが出る。もし字に意味だけでなく奥行きを与えて3Dにすることが出来るなら、『夏』は匂いだね。他のどの季節よりも嗅覚を刺激する。 ドーン、という…

性愛のつづきをしよう

雑誌のイマドキ女子の生活白書なる記事より。彼氏の有無、平均給与額、平均貯蓄額、結婚したい年齢の平均値、といった中に、ピンク色の飾り文字で、体験人数、初体験時の年齢、イったことの有無、頻度、好きなプレイが書かれている。あらゆる平均値がそこに…

「サヨナラスルタメニデアツタワケヂヤナイ」

また思い出話をしようと思う。数年前、上野駅で小さな花束を買った。 ・なぜ買ったのか:知り合いの演劇を見に行く手土産として ・どんな花だったか:忘れた。上野駅構内のアオヤマフラワーマーケットのミニブーケ。確か黄色ベース。店員さんにラッピングを…

月面に脚が降り立つそのときも

数年前、今晩はスーパームーンという予報が出た日の朝、電車に揺られていると隣に立っているおじさんが携帯に対して真摯に向き合っていることに気が付いた。ついでに、電車が揺れたはずみでメールを打っていた画面が目に入った。「今晩はスーパームーンだっ…

目をつむっても菜の花の彼

「シュークリームは足がはやいから」 「だから」 「早く食べよう」 3センテンスに分けて言うほどのことかしら、とも思ったけれど「足の速いシュークリーム」って、どうしても運動会で真っ先にテープを切る、かけっこ上手なシュークリームをイメージしてしま…

君は最後の抱擁をする

たまねぎとかミョウガとかああいう薄皮が重なってできている野菜。どちらもそんなに好きじゃないんだけれ剥いてむいてムイテいくと細くて小さな芯みたいなのがあるじゃない。あんな気持ち。わたしは抱きしめられていた。 効果音でいうなら“ひゅるひゅる”色で…

主義なんてないから船に乗るんだよ

自己というものがぺらっぺらなので、自分ルールを持っている人に弱い。 「俺、財布はポーターって決めてるんだよね。今の壊れたらまた同じのを一生買い続けるつもり」と言われたから、なんで?と聞くと「ポーターの財布は皮がやわらかいから後ポケットに入れ…

ハイソフトキャラメル買って

わたしはキャラメルというとハイソフトが一番思入れが深い。ちびっ子の頃からやれ遠足だ旅行だとずいぶんお世話になってきた。情けないやら恥ずかしいやらで、わたしはちっとも味覚が繊細でないので(美味しい、チョーおいしい!、好きじゃない、もう食べた…

何故僕があなたばっかり好きなのか

人生で2つしか時計を身につけたことがない。ひとつめが、大学受験のとき。高校の先生が、受験会場や模試の教室によっては時計が無いところもあるから自分の時計を持って行くように、と言っていたことを母に伝えたら安い時計を買ってきてくれた。赤いベルトの…

あなたとはほんとうに家族になりたかったんだよ

実はマッキーファンということを今更知ったので、「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対、って要するにどういうこと?」と聞いた。「おまえ、俺がマッキーファンだと知って最初に聞くことってそれなわけ?」と少し呆れられた。相手の気持ちは分かる。あ…

海がふたりのあこがれとなる

女という生き物は、好きな人と海に行きたくなる生き物なのかもしれないなと考えていたら電車を降り過ごした。まあ急ぎの用じゃないし早めに家を出ていたのでさほど焦ることもなく、逆向きの電車に乗り換える。 ほとんど暴言で、差別的な意識だけれど、まあ自…

本音までさらってくれてかまいません

きちんと会って話し合おう、だなんて話したいことあるのはそっちでしょ、お互いの問題みたいにして話を進めないでよ、と思ったけれど言葉を飲み込んで日時だけ確定させた。大体、「話したいことがある」という時に話す内容なんてろくなものでないという相場…

君こそもつと知りたきひとり

「いま言ったじゃない。セクシーって。どういう意味?」 「知らない人を好きになること」 クレストブックスから出ているジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』という短編集では「停電の夜に」という表題作が素晴らしいんだけれど、「セクシー」という話がやけにひ…

思ひ出に折り目をつけて

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、4月は? うーん、と唸った。「しゃあない?」それじゃなんか諦めてる感じ「しょうもない」やめなよ4月がかわいそう「粛々と」それだ そんな会話を交わしながら、桜並木を並んで歩いた。粛々と、四月が過ぎて行こうとして…

恋人はいてもいなくてもいいけれど

もし俺がいなくなったら、という風に話を切り出されて「あーあ」となった。そうですね、最初の一日ぐらいは思い切り泣いて二日には吹っ切れているぐらいが、わたしの中に占めるあなたパーセントとしては丁度良いのですが実際のところどうなるでしょうね。泣…

恋はすみれの紫に

せっかくセットしてきた髪がぼさぼさになっちゃって、わざとらしくため息でもつこうかといじわるなをことばかり考えていたら、突然切り出された。 「この前、○○神社行ってきて」 なぜこのタイミングで神社トーク?と思うも、それで?と続きを促す。その神社…

わたしはあなたを見る事が出来ない

ここ数年で視力が一気に下がり、メガネを使うようになった。 といっても、わたしの言う「視力悪い」は、幼少からのメガネユーザーの友人によると「まだ甘い」らしく、わたしのメガネをかけては「自分にはこの程度の度では何も見えない」と言われる。視力が悪…

君は穢れてなんかいません

世界で一番好きで人生観を変えた詩の話。 「あたしが娼婦になったら」 あたしが娼婦になったらいちばん最初のおきゃくはゆきぐにのたろうだ。あたしが娼婦になったらあたしがいままで買い求めた本をみんな古本屋に売り払って、世界中で一番香りのよい石鹸を…